Oracleのヒント句(hint)は、オプティマイザに対してSQLクエリの実行計画を変更するための指示を提供するツールです。提供されたヒント句である /*+ index_ffs(表名 索引名) */ は、Fast Full Index Scan(インデックス高速全体スキャン)を使用するように指定するものです。
Fast Full Index Scan(インデックス高速全体スキャン)とは?
- 定義: Fast Full Index Scan(高速度全インデックススキャン)は、テーブル全体を読み込む代わりにインデックス全体を読み込む操作です。インデックスの全てのブロックを読み込んで、必要なデータを取得します。
- 特徴:
- インデックス全体をスキャンしますが、インデックスは通常テーブルよりも小さいため、特定の場合に非常に高速です。
- 主にインデックスに含まれるカラムのみが必要なクエリで使用されます。
- インデックスを複数のスレッドを使って同時にスキャンすることができます(パラレル処理)。
使用例と意味
SELECT /*+ index_ffs(表名 索引名) */ column1, column2
FROM 表名
WHERE 条件;
ここで /*+ index_ffs(表名 索引名) */ は、オプティマイザに以下の要求をします:
- 表名: 対象となるテーブルの名前を指定します。
- 索引名: 使用するインデックスの名前を指定します。
- index_ffs: Fast Full Index Scanを使用して、インデックス全体をスキャンするように指示します。
例
以下は、具体的なテーブルとインデックスを例にしたものです:
SELECT /*+ index_ffs(employees emp_last_name_idx) */ employee_id, last_name, first_name
FROM employees
WHERE department_id = 10;
このクエリは、employees テーブルのデータを取得しますが、emp_last_name_idx インデックスを高速全体スキャンするように指示しています。
- employees: テーブル名
- emp_last_name_idx: インデックスの名前
- index_ffs: Fast Full Index Scanを使用することを意味します
実行計画に与える影響
このヒント句を使用することで、通常のテーブルスキャンや他のインデックスアクセス方法の代わりに、指定されたインデックスを高速全体スキャンするようにオプティマイザに指示します。
いつ使うべきか?
- カバリングインデックス: インデックスのみで必要なデータをすべて取得できる場合。
- パフォーマンス向上: テーブル全体をスキャンするよりも、高速全体インデックススキャンの方が効率的な場合。
- 大規模データ: インデックスのサイズがテーブルよりも小さい場合や、パラレル処理で高速化が見込まれる場合。
注意点
- 正しいインデックスの選択: 適切でない場合に使用すると、逆にパフォーマンスが低下する可能性があります。
- ヒント句の依存: ヒント句に依存した設計は避けるべきです。将来的な変更に柔軟に対応できるよう、まずはオプティマイザに任せる設計を心掛けることが望ましいです。
まとめ
/*+ index_ffs(表名 索引名) */ ヒント句は、Oracleオプティマイザに対して特定のインデックスを高速全体スキャンするように指示するものです。このヒントを使用することで、特定のシナリオでクエリのパフォーマンスを向上させることができますが、適切な場面でのみ使用することが重要です。

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