ORA-31626 エラーは、Oracle データベースの Data Pump ユーティリティでよく見られるエラーコードです。このエラーに遭遇する場合、それは「ジョブが存在しません」という意味です。具体的には、指定された Data Pump ジョブハンドルが無効であるか、ジョブが見つからない場合にこのエラーが発生します。
エラーメッセージの詳細
ORA-31626: job does not exist
主な原因
以下のような原因が考えられます:
- ジョブハンドルの無効化
- ジョブハンドルが無効であるか、破棄されています。
- ジョブが既に完了しており、再度操作を試みた場合。
- 適切な権限の欠如
- ジョブを実行するユーザーが適切な権限を持っていない場合。
- セッションの切断
- データポンプジョブが開始されたセッションが切断された場合。
- ジョブ名の誤り
- 指定したジョブ名が間違っている場合。
解決方法
1. ジョブハンドルの無効化
- ジョブハンドルを確認し、適切に管理されているかを確認します。
- 新しいジョブハンドルを使用して、ジョブを再実行します。
2. 適切な権限の確認
- ユーザーが
DATAPUMP_EXP_FULL_DATABASEおよびDATAPUMP_IMP_FULL_DATABASE権限を持っているかを確認します。
GRANT EXECUTE ON DBMS_DATAPUMP TO your_username;
GRANT DATAPUMP_EXP_FULL_DATABASE TO your_username;
GRANT DATAPUMP_IMP_FULL_DATABASE TO your_username;
GRANT READ, WRITE ON DIRECTORY your_directory TO your_username;
3. セッションの確認
- セッションが切断されていないかを確認します。長時間の実行やセッションのタイムアウトに注意してください。
DBMS_DATAPUMPジョブを短い時間で完了するように設計するか、セッション保持対策を実施してください。
4. ジョブ名の確認
- ジョブ名が正確であるか、オープンする際に指定した名前が一致しているかを確認します。
実行例
以下に、典型的な Data Pump ジョブの例を示します。これに問題がある場合のエラーハンドリングを含めています。
エクスポート例
DECLARE
job_handle NUMBER;
BEGIN
-- データポンプジョブの作成
job_handle := DBMS_DATAPUMP.OPEN(operation => 'EXPORT', job_mode => 'SCHEMA', job_name => 'EXPORT_JOB');
-- 出力ファイルの設定
DBMS_DATAPUMP.ADD_FILE(job_handle, 'export.dmp', 'DATA_PUMP_DIR');
DBMS_DATAPUMP.ADD_FILE(job_handle, 'export.log', 'DATA_PUMP_DIR', DBMS_DATAPUMP.KU$_FILE_TYPE_LOG_FILE);
-- スキーマの指定
DBMS_DATAPUMP.METADATA_FILTER(job_handle, 'SCHEMA_EXPR', 'IN (''HR'')');
-- ジョブの開始
DBMS_DATAPUMP.START_JOB(job_handle);
-- ジョブの完了待機
DBMS_DATAPUMP.WAIT_FOR_JOB(job_handle, job_state);
-- デタッチ
DBMS_DATAPUMP.DETACH(job_handle);
EXCEPTION
WHEN OTHERS THEN
-- エラーハンドリング
IF job_handle IS NOT NULL THEN
DBMS_DATAPUMP.DETACH(job_handle);
END IF;
DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('Error: ' || SQLERRM);
END;
/
エラー発生箇所修正例
- 万が一
ORA-31626が発生した場合、ジョブハンドルの適切な使用を確認し、必要に応じて新しいジョブハンドルを取得して再試行します。 - 権限エラーの場合は、適切な権限をユーザーに付与して再試行します。
まとめ
ORA-31626 エラーの主な原因はジョブハンドルの無効化、権限の不足、セッションの切断、またはジョブ名の間違いです。これらの原因を確認し、適切に対処することで、エラーの解決が期待できます。

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